手術1ヶ月前!顎変形症の術前検査レポ #顎変形症ブログ

手術1ヶ月前!顎変形症の術前検査レポ #顎変形症ブログ

顎変形症の手術まであと1ヶ月となった2021年4月半ば!いよいよ最終段階に入ってきました。
顎変形症と顎関節症の治療をしている、あやみんです。

術前検査は悲しくも2回目。(2回は特例!通常は1回です。)
だからこそ、内容や注意点などをしっかり説明できるようになったので記事を書いてみます。

※私は顎変形症の入院当日に医者から入院NGを告げられたため、2回目の術前検査を受けることになってしまいました…
詳しくは下記記事をご覧ください。

目次

顎変形症の術前検査とは?

顎変形症・顎関節症の手術前(入院前)に行われる、最終チェックです。
歯科医師からの診察だけでなく、内科などによる全身検査も行われます。
通常は手術1ヶ月前頃に行われます。

術前検査は「検査」だけを行うものではない!

この検査を経て、「本当に手術できるよね?」と医師が確認を行います。

検査だけでなく、診察もこの日に複数回行われます。
色んな科の医師ととにかく話します。

ここでしっかり医師と患者とで認識のすり合わせができていないと、この検査を通過したのに直前になって「やっぱり手術できません」と医師から言われる場合もあります。

担当医師と話せるのはこの日が入院前最後という場合も多いので、しっかり準備して挑みましょう!

それでは術前検査の内容や攻略法、どのような準備が必要かをひとつひとつ解説していきます♪

入院直前!術前検査の内容

手術前に行われるこの外来診察と検査は、基本的に丸一日かかります
やること盛りだくさんなため、1日で行うことを1つひとつ解説していきます。

受付をする

朝10〜11時頃に外来診察の受付に来るように言われることが多いです。
ここでの注意点は、この時点で1日の流れを聞いておくことです。

あなたが術前検査をしている間に、医師は他の患者の顎変形症手術をしているかもしれません。
そのため、かなりキツいスケジュールが組まれているケースもあります。

顎変形症の術前検査は複数の診療科をまたいで行われるため、基本的にはカルテにタイムスケジュールが書いてあるはず。
自分がどのように動けばよいのか、最初にしっかり確認しておきましょう。

全身の検査

学生や社会人が年に1回受診する健康診断に似ています
顎変形症の手術において必要な検査のみを行うので、健康診断よりも項目はだいぶ少なめです。
そのため、大病院でも2時間程度で終わります

私の場合は下記4種類の検査を行いました。

検査内容① 血液検査

ごく一般的な血液検査と考えてよいでしょう。
血液は一本しか取らないため、特に準備することもありません。

検査内容② 尿検査

事前にトイレ行っておこう…という人!ちょっと待って!
尿検査のために、少し我慢してください。(笑)

特に通常の尿検査と変わりありません。

検査内容③ 心電図検査

人生で一度は経験したことのある人が多いかと思いますが、この検査は胸に器具をつけて行います。
そのため、看護師さんが器具をつけやすい衣服にすることを心がけましょう。
(着替えなどは基本的にないと思っておいたほうが良いです)

検査内容④ レントゲン撮影

口の中の手術とはいえ、全身麻酔になるためレントゲンも欠かせません。
①〜③までは内科の検査ですが、レントゲンは放射線科が行うものなので、病院の規模によっては移動が発生する可能性があります。

病院によって撮影する箇所は異なります。
ちなみに私は胸部レントゲンのみでした。(別日にアゴ周りのレントゲンを撮影)

長めの休憩時間(ランチタイム)

ここで突然1〜2時間の空き時間が与えられます。

ここまでは検査だったため、緊急の検査患者がいない限りゆったり進みますが、昼以降は医師が出てくるためバタバタする可能性が高まります。
そのため、この休憩時間で必ずお腹を満たしておきましょう。

内科診察

昼休み前に行った全身検査の結果が出ているので、聞きに行きます!
それにしても、1時間程度で検査結果が出るの、はやすぎる…普段の血液検査なんて結果1週間待ちもザラなのに…

内科診察① 問診票の記入

顎変形症や顎関節症の治療以外にも何らかの疾患を持っている人は、結構書くのに時間がかかります。

問診票に書いた内容は以下の通りです。

●自分の基本情報
└名前、生年月日など。

●治療中 or 今までかかった病気

●今服用している薬
└場合によってはお薬手帳のコピーを撮られる場合もあります

●タバコ・お酒の摂取量

●その他
└妊娠の可能性や、最終生理日を書いた気がします…

内科診察② 医師からの診察

基本的に口頭でのやり取りのみで、聴診器をあてたり、なにか検査や施術を受けることはありません。

内科ではありますが、内科に関係なく心身の状態で気になる部分はここでしっかり伝えておきましょう。
手術をするのは内科ではなく外科なので、きちんとカルテに残してもらうことがとても重要です。

内科診察③ 検査結果の確認

全身検査の結果がもうこの時点ですべて出ています。(すごい)

レントゲンの写真や各検査の数値を見せてもらいながら、検査結果を噛み砕いて説明してもらうことができます。
健康診断のとき、最後に医師から受ける診察と同じようなイメージでいると良いでしょう。

麻酔科診察

これ、結構大事なので気をつけてください。(1回目の術前検査では舐めてましたごめんなさい)

麻酔科診察が重要な理由

何が大事かというと、こっちがちゃんと話さないと手術できないのです。
なぜなら、麻酔できる体かどうかは基本的に口頭の診察だけで決まっちゃうんです。

検査で異常あったら詳しく質問してくれるのでしょうが、私は「不安点・不明点ある?」という軽い質問で終わってしまいました。
その結果、麻酔の際にリスクがあると入院当日に告げられることになったのです…。

麻酔科診察で注意すべきこと

術前検査でちゃんと話さないと地獄を見ます

自分の心身のことは隅々まで話しておきましょう。麻酔科医がカルテにそれぞれのことについて「話を聞いたけど問題なし」って書いてくれれば大丈夫です。

麻酔に対して恐怖心を抱く人も少なくないため、患者を安心させるよう物腰柔らかな医師が多い印象があります。
そのため、気になることや「これ麻酔関係ないかも…?」ということもとりあえず伝えておきましょう。

矯正歯科診察

すべての診察の中で唯一、説明や質問がほぼないのが矯正歯科です。
矯正歯科では、担当医がいつもの診察+αの施術・検査をしてくれます。

矯正歯科 施術内容

実際の施術内容は私の場合、下記の通りでした。

●矯正器具の最終調整
└入院前最後の矯正装置調整になる人が多いと思います。(入院後の手術前にまた調整してくれます)

●型取り
└柔らかい粘土のようなものを口内に詰めて、しばらく置いておくと固まる矯正歯科患者あるあるの嫌なやつです(笑)

●顔の計測
└ごっつい金属が組み合わさっている可動式の定規のようなものを使います。
金属パーツを顔に合わせてネジをしめ、各部位のサイズを測ります。
このサイズを元に手術でどれくらい骨を切るか決めるので、緩かったりズレてたりしている場合はしっかり医師に伝えましょう。

質問があればできますが、矯正歯科は基本的に手術には関与しないので(前後の矯正はやるけど)、特に質問しておいたほうがいいことはないと思います。

口腔外科診察

実際に手術で執刀を担当する、口腔外科。その科で医師と話せる最後の日だと思ったほうがよいでしょう。

口腔外科診察① 手術に関する説明

入院と手術に必要な説明があります。
術式や、手術のリスクについて医師から解説してもらうことができます。

私は「下顎骨形成術」の「下顎枝矢状分割術」だそうです。(名前だけ聞いても何なのか分からないけど…)

模型やシミュレーション画像を使って、手術に関する説明を受けます。
聞き慣れない言葉も多いと思うので、分からないときはすぐに質問するとよいです。(慣れない言葉ばかりだと忘れちゃうからね…)

口腔外科診察② 書類の説明とサイン

大量の書類が出現します。
とにかく多いので、その場で全ての書類にサインはしません。

テンプレートに医師がメモ書きをしながら説明してくれたり、人によって記入する内容が変わる書類についての説明が行われます。

事前にサインが必要な書類数枚に記入をしたら、あとは持って帰ります。
手術当日に、すべて記入した状態で持っていきます。(忘れそう…)

口腔外科診察③ 質問タイム

手術についての質問はここでやりきっておきましょう。

ただ、口腔外科の先生というのはこの診察の前後に他の患者の手術を行う場合もあるため、長々と話すのは控えましょう。

医師に聞かないといけないことを聞ききったら解散です。

ちなみにこの時点でもう病院内に外来患者はほぼ0人でした。(みんなもう帰ってる…)
時間は17時頃だったと思います。病院到着から6時間が経過していました…。

入院説明

看護師さんが担当してくれる入院説明。ここが1番入院について相談しやすい環境だと思います。

看護師さんに相談すべき理由

●入院生活について、把握度合いが高い
└入院患者を1番長く・近くで見ているので、本当に隅々まで知っています。

●割と嫌がらず物腰柔らかに受け答えしてくれるケースが多い
└ちなみに私は「電子レンジありますか?」とか本当にしょうもない質問をしまくりましたが嫌な顔せず答えてもらえました。(ありがとうございます)

●ジャンル問わず質問できる
└国家資格を持った医療従事者でありながら、事務的なことも多く行っていらっしゃるため、ジャンル問わず質問することができます。

何を質問すれば…?って人は、看護師さんに「どんな質問されることが多いですか?」と逆質問するのもおすすめですよ。

受付でお会計

いつもの会計で終わらせちゃだめですよ!!!

入院準備のために来ているのですから、入院費用(手術費用)を必ず聞いてから帰りましょう。

入院費用を聞く

会計は受付にカルテや診察券を渡してからしばらく待ち時間があると思います。

そのタイミングで、入院会計の事務員さんを呼びましょう。
受付で「入院費用を聞きたい」と伝えれば、担当の人が出てきてくれます。

限度額適用認定証のランクと、差額部屋の日数を伝えるとより正確な金額を教えてもらうことができます。
保険適用外でかかる費用はどんなものがあるのか、会計の人は知らないこともあるので、看護師さんに聞いておきましょうね。

※限度額認定証は自分の保険証を発行している機関から取り寄せることができます

お会計をする

私の場合、この日の費用は5000円程度でした。いつもの定期診察より安い…。

会計方法はいつもの診察と一緒でした。現金もクレジットカードも使用可能!

やっと帰れる!

病院に到着してから、病院を出るまでにかかった時間は7時間でした。

特に自分が何をしたわけでもないのに、疲労度合いはかなり高かったです…。

間違っても、このあとに予定を入れるようなことは避けるようにすることを全力でオススメします。

検査前の事前準備

顎変形症手術の入院前に行われる、1日がかりの術前検査。

なにか不足があって入院延期!なんてことになったら笑えませんよね…
そんな自体を避けるために準備したほうがいいことを下記で解説します。

人によっては準備に時間がかかるため、術前検査の日時が決まり次第すぐに準備を始めることをおすすめします。

質問や相談したいことをまとめる

術前検査とは言えど、診察時間がしっかり確保されているこの機会。

時期的にも、医師や看護師に相談ができる最後のチャンスかもしれません。

入院まで不安点や後悔することのないよう、質問・相談したいことは予めメモなどにまとめておくとよいでしょう。

基礎疾患を整理し医師に相談する

顎変形症や顎変形症などの、歯科以外の病気や障害などの疾患がある場合は、必ず下記の準備を行いましょう。

主治医に手術があることを伝える

持病の内容によっては、事前に医師や病院同士でのコミュニケーションが必要な場合があります。

歯科には関係なさそうな疾患でも、手術において注意しなければならないことがある可能性もあります。

そのため、手術があることを普段通っている病院の主治医に伝えましょう。

入院中の服用薬を確認

術前検査では、医師との診察において入院中の服用薬を確認します。

服用薬が手術や麻酔に悪影響を与える場合もありますので、普段通っている病院の主治医に服用薬を決めてもらいましょう。

顎変形症の手術後はしばらく口が開かないので、基本的に錠剤やカプセル薬の服用はできません。

入院中に服用しなくてはならない薬は、粉末にして処方してもらいましょう。

手ぶらNG!持っていくべきものリスト

当日の持ち物はしっかり準備しておきたいですよね。
私が持ち物の中で「いるもの」と「いらないもの」をリストアップしてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

必要な持ち物

●お薬手帳
└何回か普段の服用薬を聞かれます。印刷してカルテに添付する場合もあるため、紙のお薬手帳を推奨します。

●常備薬
└お薬手帳があれば基本的にいらないです。お薬手帳を使っていない人やお薬手帳に記載されていない薬も服用している場合は薬自体を持っていけば医師が薬剤名を把握できるので持っていきましょう。

●水
└時間が長いため、飲み物は必須です。ただ、色んな検査をするため味や色、匂いのついている飲み物はおすすめできません。

●歯ブラシ
└途中でお昼ごはんを食べるため、昼休憩後の検査や診察に備えて歯磨きをしておいたほうがよいでしょう。

●暇つぶし
└スマホ、ゲーム、本など時間をつぶすことができるものを持っていきましょう。タイトなスケジュールの時と、かなり待たされる時があります。

●限度額適用認定証
└手術費用の概算を出してもらうために必要です。入院の際にどちらにせよ必要になるので、術前検査のタイミングで取り寄せておくとよいでしょう。

不要な持ち物

逆に持っていかないほうが良いものもあります。極力身軽にしていきましょうね。

●大きな荷物
└大病院の場合は、複数の診療科を移動するため、大きな荷物は邪魔になります。荷物は少なくしていきましょう。

●アクセサリー
└レントゲンを撮るので、基本服飾品を身につけるのは控えましょう。

●着替えづらい服
└前項の通り、レントゲンなどの検査に配慮した服装で行きましょう(持っていくというか、着ていく、ですが)
検査着に着替えることもありますので、セパレート(notワンピース・つなぎ)な服を選ぶことがおすすめです。

心身の健康状態チェックは万全?

みんな待ってーーー!準備について把握したそこのあなた!お願いです。読んでください。
私みたいに入院延期になる人をもう生み出したくない…。

ちなみに、
「普段から病院に通っているわけではないけど…」
「何かの病院だと診断されたわけではないけど…」
という人ほど、注意が必要です。

なぜ健康チェックが必要なの?

手術(特に全身麻酔を行うもの)は、手術する部分以外にも影響をきたします。

そのため、医師は心身すべての状態を把握しておきたいものです。
(把握していないと医療ミスが起きる可能性も十分にありえます)

手術を行う病院が歯科系しか診療科がない場合は正式な判断ができません。
あなたの症状について専門の診療科からの所見を得られない限りは、責任が持てないため手術ができないのです。

つまり、あなたの症状について専門医からの「手術して大丈夫ですよ」というお墨付きが必要なのです。

どの程度の状態で医療機関にかかるべき?

術前検査や入院日・入院中にぽろっと「原因不明だけど、たまに咳き込んだりするんですよね〜」などと医師に話したら終わりです。入院計画はそこで終わりです。(大事なので2回言う)

たとえ手術に影響するほど大きな不調でなかったとしても、なにか「おかしいな」と思うことがあれば、日常生活に異常がないレベルでも事前に医療機関にかかっておきましょう。

治療を必ずしておかなくてはならない、というよりは、「どんな状態なのか?」を症状に合わせた適切な病院・診療科で診てもらっておくことが大切です。

医療機関を受診する際に注意すべきこと

日常生活に影響のない程度の症状のために病院に行くのに、手術に必要なものが得られなければ意味がありません。

私は基礎疾患がとても多く、色んな医療機関を受診したので注意点を解説していきます。

手術についてしっかり伝える

「手術できるよ!」と言ってもらうために受診するのですから、手術の内容は自分で説明できるようにしておきましょう。

もし事前に手術を受ける病院で、手術の内容が記載された書類を貰ったり、手術の名前を聞いたりすることができるのであればその内容をそのまま医療機関に持っていきましょう。

上記が難しい場合は、「顎変形症で手術予定」と伝えればだいたいの医師は、どんな手術なのか・今あなたに起きている症状がどのように影響するかの判断をしてもらえるようお願いしてみてください。

情報をまとめて持参する

自分の心身の状態をいちいち説明すると時間がかかってしまうので、各科にかかるときに常に見せられる「心身の状態メモ」のようなものをつくっておくことがオススメです。

この診療科で言うことじゃないよな…ってことも実は関係あったりする場合もあるので、情報はなるべく隅々まで渡しましょう。

事前に分かりやすく・完結にまとめておきましょう!

証拠を書面で出してもらう

診断書を出してもらいましょう。

正直、「○○病院で大丈夫って言われたので」と手術する病院で言っても信憑性ゼロです。

受診した病院の医師のサインや医療機関のハンコがついた書類を貰っておけば、水戸黄門が印籠を持ってるのと大体一緒です(嘘)

病院によっては、手術する病院と医師同士で直接手紙のやり取りをしてくれるケースもあります。相談してみましょう。

術前検査って検査じゃなかった。

2回術前検査を受けて感じたこと。「術前検査って名前だけどメインは検査じゃないな。」

そして、自分の準備度合いでかなり変わることを実感しました。

 

ぜひ準備と体調は万端に。
みなさんの検討を祈っています!

これからも顎変形症や顎関節症の治療についてレポートするブログを書いていくので、ぜひご覧ください^^

あやみん。(@ayami_ii

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